2019-01-01から1年間の記事一覧

「月白にて」

Photographer:Kuniaki Hiratsuka — 年の瀬、初回の「月白にて」終いました。お越しいただいた皆さん、月さん、本当にありがとうございました。ここで仔細に振り返ることはしませんが、これより先へと多岐にわたって続いていきそうな道程に、いくつもの糸口を…

他に仕方もない

どうやら自分は、作業の中にいる時には鬱にならない。鬱になる時、それを感じる時、だいたい頭で何かを考えている。( 但し例外を除く) そのままどこまでも考えてしまうのだが、あまりいいことにはならない。それなら考えるのをやめたらいい、と考えるまでも…

健康の企て

Photographer : Kuniaki Hiratsuka — 月白には写真集がいくつかあって、いつでもひらいて見ることができる。中でも写真家・鬼海弘雄の作品が多く、僕は文庫本の写真集『世間のひと』ーやわらかく笑っているおばあちゃんの肖像が表紙の本ーが前から気になって…

作家薬籠中

Photographer : Keitaro Oguro ー 日課の掃除が続いている。朝の散歩から帰ってきたら、布団を畳んで押入れに仕舞い、物を端に寄せ、掃除機のスイッチを入れる、と自分も切り替わるのを感じながら、畳の目に沿って一枚一枚、我が家は六畳ゆえに六枚あること…

月白にて

Photographer : Kuniaki Hiratsuka ー 扉を開けるとカウンターにお客さんが居て、月さんが「今、冬が売れたよ。」とポチ袋にお金をつつんで渡してくれる。冬のプレゼントに選んでくれたそうだ。月白における微花の常設販売が始まってから、それはあいさつの…

落ち葉掃き

朝は散歩がいい。歩いているうちに今日一日が生成されてくる。これまでは寝床で考えていたがたいていうまくいかず、うまくいかないと鬱になって、ついに寝床から出られなくなることが多かった。だから先ずは無目的に散歩に出かける。と後は万事が転がりだす…

最後の人間

時折やってくる何にも興味が出ない誰とも会いたくない平穏ながら苦しい時期がようやく明けてきたとき、発見が相次ぐ。それらは次々と押し寄せてきては、互いに繋がってやまない。その渦中は苦しいだけの平穏だが、抜けるとここへ出る。今までもそうだった。…